=================================== b-cap slave move =================================== b-cap Slave Move とは =============================== b-capプロトコルを使用し、ロボットに短い時間周期で位置・姿勢データを送信することで、ロボットを制御する機能です。 通常のMoveコマンドは目標位置を指定し、ロボットの移動経路(軌跡)はロボットコントローラが計算します(PTP,CP,Move C,Move S)。 しかし、Slave Moveはその移動経路を逐次PCから送信することで移動経路を自在に操作可能です。逆に、速度、加速度まで考慮した目標位置・姿勢データを送信する必要があります。 b-cap Slave Move の使用条件 =============================== 8ms間隔でデータを送信する必要がある。(バッファありのモード等あり) 送信するデータは速度、加速度まで考慮されたデータである必要がある 無料ライセンスをRC8へ入れる必要がある。 Move: .. image:: https://www.denso-wave.com/imageupd/21001/9277_addblock3_0.png b-cap slave move: .. image:: https://www.denso-wave.com/imageupd/21001/9277_addblock3_1.png b-cap Slave mode =============================== 要求される応答速度に応じて、slave modeを変更することでMAX8msecでの軌道の変更が可能になります。 .. list-table:: SlaveMode 概要 :stub-columns: 1 * - モード - パラメータ - バッファ数 - バッファの空き待ち - 備考 * - | モード 0 | 同期・待機なし | (RC7 該当なし) - 0x0** - | 3 | (バッファリングデータは必ず使用) - 無 - | クライアントから送信されたメッセージをバッファにキューイングします. | バッファの状態に応じたリターンコードを即時に返します. * - | モード 1 | 非同期 | (RC7 の非同期に対応) - 0x1** - | 1 | (バッファリング時,データ上書き) - 無 - | クライアントから送信されたメッセージで | バッファを上書きし続けます. * - | モード 2 | 同期・待機あり | (RC7 同期に相当) - 0x2** - | 3 | (バッファリングデータは必ず使用) | (RC7 はバッファ数は1) - 有 - | クライアントから送信されたメッセージをバッファにキューイングします. | バッファに空きができるまでリターンコードを返しません. バッファアンダーフロー時(指令値が空になる)の挙動はモード毎に異なります。 .. list-table:: バッファアンダーフロー時 挙動 :stub-columns: 1 * - スレーブモード - ロボット動作状態 - サーバ挙動 - 備考 * - モード0 - ロボット動作中 - | エラーを発生する | 指令値生成遅延(0x84201482) - スレーブモード解除 * - モード0 - ロボット停止 - エラーを発生しない - スレーブモード維持 * - モード1 - ロボット動作中 - エラーを発生しない - | スレーブモード維持 | 現在位置停留命令を発行 * - モード1 - ロボット停止 - エラーを発生しない - | スレーブモード維持 | 現在位置停留命令を発行 * - モード2 - ロボット動作中 - | エラーを発生する | 指令値生成遅延(0x84201482) - スレーブモード解除 * - モード2 - ロボット停止 - | エラーを発生しない - スレーブモード維持