=================================== シミュレーションについて =================================== b-cap通信を使用したソフトウェアの動作確認をするために,実機へ接続することができます. シミュレーションを使用して,PC上のロボットコントローラシミュレータに接続し,通信確認をすることが可能です. このページではシミュレーションへb-cap通信を使用したアプリケーションでの接続のためのシミュレーション環境構築について説明します. 必要なソフトウェア =============================== - (WINCAPSⅢ) - ORiN2 SDK (デンソー製品版 以上のライセンス) - VRC ※ 上記のソフトウェアは Windows のみ実行可能です. つまり,ロボットのシミュレーションをする場合, windows PCが必須になります. 必要なライセンス =============================== 必要なライセンスは2パターンから選択できます。 - WINCAPSⅢ + VRC Kernel - VRC Professional 次に、各パターンでどのようなソフトウェア構成になるかを説明します。 1. WINCAPSⅢ + VRC Kernel WINCAPSⅢでロボットやロボットコントローラの状態を確認します. VRC Kernelでロボットやロボットコントローラの状況をエミュレーションします. .. uml:: @startuml node "PC" as PC { frame "VRC kernel" as VRC { component "b-cap Listener" as BcapListener component "Controller" as ctrl component "RobotMotion" as rob BcapListener -r- ctrl ctrl -do- rob } interface bcap frame "Your App" as App{ component "bcap client" as bcapclient } frame "WINCPAS III" as wincaps bcap -- BcapListener bcapclient -- bcap VRC -- wincaps note top of wincaps: View note bottom of VRC: Calcrate and emuration } @enduml 2. VRC Professional VRC Professionalを使用することでVRC TP + VRC Kernel でロボットやロボットコントローラの状態を確認します. VRC TP は PC上で仮想のTP(ティーチングペンダント)を表示するソフトウェアです. ロボットやロボットコントローラの状態を表示します. VRC Kernelでロボットやロボットコントローラの状況をエミュレーションします. .. uml:: @startuml node "PC" as PC { frame "VRC kernel" as VRC { component "b-cap Listener" as BcapListener component "Controller" as ctrl component "RobotMotion" as rob BcapListener -r- ctrl ctrl -do- rob } interface bcap frame "Your App" as App{ component "bcap client" as bcapclient } frame "VRC TP" as VRCTP bcap -- BcapListener bcapclient -- bcap VRC -- VRCTP note top of VRCTP: View note bottom of VRC: Calcrate and emuration } @enduml 3. windows 以外のOSのPCを使用する場合, ロボットシミュレーションソフトウェアはWindowsPCでのみ実行可能です. よって,Windows以外でb-capクライアントアプリケーションを構築,実行する場合, シミュレーションへ接続する場合,別のWindowsPCが必要になります. .. uml:: @startuml node "PC" as PC { frame "Your App" as App{ component "bcap client" as bcapclient } } note left of PC: not windows os pc interface bcap node "windows PC" as winPC { frame "VRC kernel" as VRC { component "b-cap Listener" as BcapListener component "Controller" as ctrl component "RobotMotion" as rob BcapListener -r- ctrl ctrl -do- rob } frame "VRC TP" as VRCTP note top of VRCTP: View note bottom of VRC: Calcrate and emuration } bcap -- BcapListener bcapclient -- bcap VRC -- VRCTP @enduml シミュレーション方法の差分 =============================== シミュレーション方法によって操作可能な範囲が異なります. 自作アプリケーションを接続する際に 使用する可能性の高い項目を抜粋して,操作可能かどうかの差分を下の表にしています. .. list-table:: * - 項目 - wincaps+VRC Kernel - VRC Pro * - 手動操作 - [ ] - [✓] * - プログラム起動 - [✓] - [✓] * - モータON - [✓] - [✓] * - 非常停止 - [ ] - [✓] * - モード切り替え - [ ] - [✓] * - ロボットプロジェクトデータ新規作成 - [✓] - [ ] 準備 =============================== wincaps + VRC Kernel , VRC Professional で操作方法が異なります. 共通の設定 ------------------------------ VRCソフトウェアに同梱されているドキュメント, VRC_Users_Guide_ja.pdf ないの [3.4.2. ORiN2 インターフェイスを介した通信] の内容を実施します. 1. bCapService で **サービス** として登録する. #. Windows のコマンドプロンプトを管理者権限で起動する #. ``sc.exe create bCapService binpath= “<パス>¥bCapService”`` を入力してサービス登録する #. bCapConfig でbCAP サービスの初期設定を行う. #. bCapConfig.exe を管理者権限で起動する #. [File]メニュー-[Import…]を選択し, rc8_bcap_cnf.xml を開く #. [File]メニュー-[Save]を実行する. ※bCAP サービスの初期設定は変更しない限り,再度実行する必要はありません #. bCapConfig でbCAP サービスの開始する. #. bCapConfig.exe を管理者権限で起動する #. [Action]メニュー-[Service Start]を実行する.この時, bCapService がbCAP サーバーとして起動される ロボットシミュレーションにb-capで接続をする場合,必ず,b-cap Serviceが実行していないといけません. wincaps + VRC Kernel -------------------------------- wincaps + VRC Kernelでシミュレーション環境を動作させる方法 - bCapConfig でbCAP サービスの開始します - WINCAPSⅢで任意のプロジェクトデータを開きます。 - WINCAPSⅢをシミュレーションモードへ移行します。 - 作成したb-capクライアントアプリケーションを起動する. 接続,操作を開始します. .. note:: シミュレーションモードについて | 必ずb-capクライアントアプリケーションを接続する前に必ず、シミュレーションモードにしてください。 | 順序が変わるとb-capクライアントアプリケーションから操作した情報がWINCPASⅢで表示されない場合があります。 VRC Professional --------------------------- VRC Pro でシミュレーション環境を動作させる方法 ロボットプロジェクトデータ VRCソフトウェアのインストーラの ``VRC_V****\SamplePrj`` 内にロボットのプロジェクトデータが格納されています. ロボットのプロジェクトデータがない場合,このプロジェクトデータを使用してください. - bCapConfig でbCAP サービスの開始します。 - VRC TP を起動します. デフォルトパス ``C:\Program Files (x86)\DENSO ROBOTICS\VRC\TP\Bin\TP.exe`` - VRC TPが起動し,ロボットプロジェクトデータを入力する画面が表示される. - VRC TP画面でロボットプロジェクトデータ(例: ``VRC_V2200\SamplePrj\VS-050A3-A\VS-050A3-A.WPJ``)を選択し,起動する. - VRC TP画面が立ち上がる - 作成したb-capクライアントアプリケーションを起動する. 接続,操作を開始します.