4. ORiNについて
ORiN : Open Resource interface for the Network
4.1. ORiNとは
ORiN協議会により制定された工場ITシステムのための標準ミドルウェア仕様の総称. このORiNを利用することにより,メーカや機種に依存しないアプリケーションを開発することができるようになります.
詳細はORiN協議会のページを参照ください。 https://www.orin.jp/
4.2. 特徴
様々なデバイスに接続のお作法を知らなくても接続、制御、情報の取得が可能になります。 同じ系統のデバイス(バージョン違い,後継機など)への接続の場合、プロバイダ名の変更のみで接続先の対応が可能になります。
例: RC8への接続の場合
import win32com.client
caoEng = win32com.client.Dispatch("CAO.CaoEngine")
caoCtrl = caoEng.Workspaces(0).AddController("", "CaoProv.DENSO.RC8", "", "Server=192.168.0.1")
VarI = caoCtrl.AddVariable("I1", "")
print("I[1]の現在の値は" + str(VarI.Value))
例: RC9への接続の場合
import win32com.client
caoEng = win32com.client.Dispatch("CAO.CaoEngine")
caoCtrl = caoEng.Workspaces(0).AddController("", "CaoProv.DENSO.RC9", "", "Server=192.168.0.1")
VarI = caoCtrl.AddVariable("I1", "")
print("I[1]の現在の値は" + str(VarI.Value))
ORiNを使用する場合,クライアントアプリケーションはデバイスを意識せず,ORiNのプロバイダに関する プログラミングのお作法で通信が可能になります。
https://www.orin.jp/images/merit/reduction_fig.png
これを可能にしているのはCAOのオブジェクト構造です。 同じ系統の機器同士では同じオブジェクト内に似たような関数をひとまとめにしています。